“スーパーエース・水卜麻美アナウンサーを死守せよ”―ー日本テレビがついに本気を出したようだ。
5月12日の母の日、高校生が選ぶ「お母さんになってほしい芸能人」の2位に水卜アナ(37)が選出された。株式会社アイ・エヌ・ジーが実施した「渋谷トレンドリサーチ 母の日に関するトレンド調査」によると、第1位は石原さとみ(37)、第3位は平成フラミンゴのNICO(29)がランクインした。
2023年3月に俳優の中村倫也(37)と結婚した第2位の水卜アナに対しては、「美味しいものをたくさん食べさせてくれそう」といった声が寄せられたという。
「“お母さんになってほしい芸能人”で水卜アナが2位になるとは隔世の感もありますが……高校生にも大人気なことが証明されましたよね。
水卜アナは、結婚発表から1年が経過。プライベートも順風満帆でしょうが、仕事面でも着実にキャリアを重ねています。かねてよりいつかはフリーに転身するのではないかと言われてきた水卜アナですが、日テレから続々と優秀な人材が退社してしまったことも重なり、局上層部も本気の引き留め戦略に動き出しました。その本気ぶりが、6月から実行される新人事制度で明らかになったんです」(制作会社関係者)
3月末をもって『news every.』(日本テレビ系、以下同)のMCを担当してきた藤井貴彦(52)が退社。4月からはフリーアナウンサーとして『news zero』のMCに就任した。また、上重聡アナ(44)も3月末をもって退社している。
2023年には『有吉の壁』の総合演出を担当していた敏腕演出家のA氏が退社。現在はフリーの立場で同番組に関わっているほか、『3年A組-今から皆さんは、人質です-』や『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』のプロデューサーだったドラマ部門の若手エースだったB氏も『最高の教師』の放送期間中にNetflixへ移籍している。
「優秀な人材が続々と離れていて、日テレ上層部もかなり危機感を抱いています。結果、この6月の人事異動のタイミングで、管理職資格社員の等級と等級定義が一新されたんです。
仕事ができる人がしっかりと評価され、給料もそれに合わせて相応の額が出るようになるということですよね。水卜アナは『ZIP!』をはじめ特番にも引っ張りだこですが、今までは基本的に同期のアナウンサーと給料が一緒でしたからね。それが6月からは大きく変わると。
たとえば、マネジメント職の等級は6段階で評価されるようになり、一番上のM6が執行役員クラスと局長クラス、M5が局次長クラス、M4が部長クラス、M3が部長クラス、M2とM1が部次長クラスといった具合です」(前同)
ディレクターやプロデューサー、アナウンサーなどのスペシャリスト職の場合、S4、S3、S2、S1と4段階の等級で評価されるようになるという。
■先輩アナウンサー“ごぼう抜き”の大出世
前出の制作会社関係者は続ける。
「『行列のできる相談所』や『絶対に笑ってはいけないシリーズ』の総合演出を務める敏腕演出家のT氏はかねてより執行役員でしたが、6月の人事でS4のチーフエクゼクティブスペシャリストという等級になります。これは取締役級の扱いで執行役員よりも上の立場です。
また、大人気番組『世界の果てまでイッテQ!』で知られる演出家のF氏は今度の人事でS3のゼネラルスペシャリストになります。役員待遇の一歩手前と言えそうな立場です。そうした並びのなかで、水卜アナはS2のチーフスペシャリストという等級になる。
活躍ぶりから考えれば当然とも言えますが、上にはT氏とS氏しかいないような高い評価を受けているんです。9期上の森圭介アナ(45)は水卜アナよりも下のS1のリードスペシャリストですから、いかに水卜アナが局内で高く評価されているかがうかがえますよね」
森アナは4月から『news every.』のMCに就任。局内からも期待されているはずだが、そんな先輩を差し置いて、水卜アナがチーフスペシャリストになるというから驚きだ。
「森アナだけではありません。他の先輩アナウンサーもごぼう抜き。水卜アナ以外にチーフスペシャリストにはアナウンサーはいませんし、日テレ全体でもチーフスペシャリストはほぼいないそうですからね。このように、年齢が下であっても圧倒的な実力があり、結果を出せる人が高く評価されるシステムに変わるんです。
6月からは水卜アナの“社外流出”を防ぎたい上層部の引き留め戦略が具体的に運用されるということですが、当然、等級によって給料やボーナスも大きく変わってくる。“チーフスペシャリスト”になった水卜アナの給料とボーナスが相当上がるのは間違いない。年収で言うと最低500万円は増えるのでは、と見られていますね。
ただ、水卜アナの実力と実績を考えたら、等級はまだ低いでしょうね。局内でハレーションが起こらぬよう、まずはチーフスペシャリストに留めておいて、来年以降、さらに上へと引き上げる可能性があると見られていますね。彼女が残してきた実績、局への利益を考えれば、十分あり得る話です。
水卜アナは常々、日テレ愛を表明し、過去には“退社を考えたことは1回もない”とも語っていますが、そこに十分な報酬が伴えば、彼女もより強く日テレ愛を貫くことができるでしょう。
将来は現役アナウンサーでありながら役員待遇、そしてさらに上へ――水卜アナの出世街道がいよいよ本格的に始まったと言えそうです」(前同)
新人事制度でいきなり先輩局員をごぼう抜きにした水卜アナ。ミトちゃんが日テレの役員になる日も近そうだ。