日本テレビ系の人気バラエティ番組『ザ！鉄腕！DASH!!』で24年目となる毎年恒例の米作り企画がスタートした。レギュラーだったNumber_iの岸優太の出演が期待されたが、過去映像での登場のみとなり、ファンから落胆の声が漏れている。
12日の放送では、TOKIOの国分太一とSixTONESの森本慎太郎が米作りの舞台となる福島・大玉村を訪れ、去年収穫した種の中から良質な種だけを選抜する「塩水選」の作業を開始。
昨年収穫した種には、非常に厳しく選抜した種から育った「メッシ」があり、国分が「メッシいこうか。名付け親は岸くんだから」と岸の名前を出した。すると「リッチな飯でメッシ」と名付けるシーンや、育ったメッシから大粒の米が収穫できた様子など、岸が出演している昨年の映像が流れた。
しかし、岸の登場シーンはこれだけ。企画スタートの段階で現場にいないということは、レギュラーから外れた可能性が高いとみられているようだ。
岸は昨年秋に旧ジャニーズ事務所を退所し、滝沢秀明氏が率いるTOBEに移籍。同じKing & Princeのメンバーだった平野紫耀、神宮寺勇太と共に新グループ「Number_i」を結成した。『鉄腕DASH』はTOKIOがメインを務める番組で、旧ジャニーズ事務所が大きく番組に関わっており、通常ならば岸は退所した時点で降板となる。
だが、日テレは退所後の扱いについて「岸さんは『鉄腕DASH』の大切なファミリーと考えており、今後ともその方針に変更はありません」と回答。ファンからは「レギュラー継続の可能性があるのでは」と期待されていたが、少なくとも米作り企画の初回に岸は呼ばれなかったようだ。
これに対し、ネット上のファンからは「DASHの米作りが始まったのに岸くんがいなくて寂しい」「事務所の壁がなくなっても、やっぱり今までどおりってわけにはいかないのか」「太一さんがメッシを見て『岸くんのDNAが入ってる』って言ってくれただけでもうれしい」「去年の映像は流れたからNGなわけじゃない。ゲスト出演くらいならあるって期待したい」などと複雑な声が飛び交っている。
業界の「ジャニーズ忖度」が消滅したことで、最近は旧ジャニーズタレントの受け皿となったSTARTO ENTERTAINMENTと移籍組で構成されるTOBEのタレントが音楽番組で共演するケースが出てきた。STARTO社の幹部でもある井ノ原快彦とTOBEのエースとされる平野が仲良くトークするなど、昔なら考えられなかったような交流が生まれている。
しかし、『鉄腕DASH』は出演者がほぼSTARTO社のタレントで占められていることもあり、岸を継続出演させるわけにはいかなかったようだ。ただ、岸が田植えや稲刈りといった重要な場面でゲスト出演するなど、今までと違った形で企画に参加する可能性はゼロではない。
もし岸の出演が実現すれば、日テレにしてもSTARTO社にしても「もう忖度文化や事務所の壁はない」と大きくアピールすることができそうだが、どのような決断を下すのだろうか。
