平和願うアンネのバラが見頃 今治の教会

カルバリイ教会で見頃となっている「アンネのバラ」=13日午後、今治市馬越町2丁目

 「アンネの日記」で自由と平和を願い続けたアンネ・フランク(1929~45年)にちなむバラが、愛媛県今治市馬越町2丁目の聖イエス会カルバリイ教会で見頃を迎えた。色とりどりの花が辺りに豊かな香りを漂わせ、人々を和ませている。25日ごろまで楽しめそう。

 渡部亮一牧師(50)によると、開花時は濃いオレンジ色。徐々に薄まり、クリーム、ピンクへと色が変化する。

 このバラは1955年にベルギーの園芸家が作り出し、バラを好んだアンネをしのび、一家で唯一生き延びた父オットー氏に贈った。ホロコースト記念館(広島県福山市)に伝わり増やされた株を、2010年に渡部牧師が譲り受けた。

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