九共大の2年生左腕が4回9K無失点 ドームで屈辱投球…丸刈りで気合【福岡六大学野球】

4回を投げ9奪三振と好投した九共大の先発佐々木

◆福岡六大学野球春季リーグ戦第5週第3日 九共大11―0九工大(5回コールド)(13日・福工大野球場)

九共大の左腕佐々木大雅(2年・情報科学)が4回を投げて無失点、9奪三振と好投し、今季2勝目を挙げた。1回に連打で1死一、三塁のピンチを作るが2者連続三振でしのぎ、その後は無安打に抑えた。

「1回にヒットを打たれてから気持ちを切り替えて投げました。力が出せて良かった」。帽子を脱いだ佐々木は丸刈り頭。4日の日経大戦(みずほペイペイドーム)で先発した際に6四死球を出して4回無死で降板して負け投手に。「ふがいないピッチングをしてしまったので」と自らバリカンで髪を刈り、気合を入れ直した。日経大との対戦では先発、救援、先発で3連投し、逆転での勝ち点獲得に貢献。疲れを取るため九工大戦は無理に登板する必要はなかったが「試合勘がなくなるのが怖いので」と最終週の九産大戦に備えて登板を志願した。

稲川竜汰(3年・折尾愛真)ら軸となる投手を故障で欠く苦しいチーム状況で奮闘する左腕は「九産大の打線は他のチームと違う強さがある。自分の得意の直球で九産大打線と戦えるよう残り1週間でさらに磨きをかけたい」と逆転優勝に向けて心身ともに高めていく覚悟だ。

(前田泰子)

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