「ピッチ上のベストプレーヤー」“欧州出場”決定に貢献の鎌田大地に賛辞相次ぐ!「コンピューター」「またもビッグパフォーマンス」

ラツィオが来季の欧州カップ戦出場を決めた。鎌田大地の貢献は小さくない。

5月12日のセリエA第36節で、ラツィオはエンポリにホームで2-0と勝利した。前日の試合でナポリが敗れていたため、イゴール・トゥドール監督のチームは8位以内が確定。少なくともヨーロッパカンファレンスリーグに出場できることが決まっている。

ラツィオの初スクデット獲得(セリエA)から50周年となったこの日の一戦で、鎌田はマテオ・ゲンドゥジとのダブルボランチの一角として先発出場。監督交代以降に何度も見せてきたように、攻守両面にわたって好プレーを披露した。

鎌田は味方への決定的創出に加え、終盤になって2列目にポジションを変えてからは、ボックス外からの左足の強烈なシュートでゴールにも迫った。88分にベンチに下がる際には、サポーターから拍手が寄せられている。

イタリア大手紙『Gazztta dello Sport』は、採点記事で鎌田を7点と高評価。「またもビッグパフォーマンス」と賛辞を寄せた。

ラツィオ専門サイト『Lazionews.eu』は6.5点をつけ、「コンピューターだ。あるいは、計算機といってもいい」と称賛している。

「序盤はいくつかバグがあったが、味方と相手のあらゆる可能性のあるアクションを予想して対応した」

【動画】鎌田がキレキレのフェイントから好機創出
同じく6.5点評価の『TUTTOmercatoWEB』は、「自陣バイタルエリアでのロストに関しては、特に序盤は彼もあった。だが、それ以外は間違いなく良かった」とたたえた。

「バランス、そしてアイデアも与えた。ピッチ上のベストプレーヤーのひとりだ。オリンピコは彼を称賛し、拍手した。謎の物体だった時代は遠い昔だ」

鎌田の変貌ぶりを伝えたのは、『La Lazio Siamo Noi』(6.5点評価)も同じだ。

「全体的にはまたもポジティブなパフォーマンスで、サポーターから拍手を受けた。疑いない。シーズン前半戦とはまったく別物だ」

この日のラツィオは指揮官との衝突が報じられたルイス・アルベルトがメンバー外だった。6.5点をつけた『calciomercato.com』は、「トゥドールの治療で再生した」鎌田の貢献を伝えている。

「いくつかのちょっとしたミスを除き、ルイス・アルベルト不在を感じさせないために全力を尽くした」

一方、ラツィオ専門サイト『cittaceleste』は、及第点の6点をつけつつ、「良いプレーとゴール前での非常に危険なミスが交互した」と、さらなる貢献に期待を寄せた。

「おそらくもう少し集中することが彼の役に立つだろう。継続的なパフォーマンスでまずまずのパーソナリティの選手となっているが、もっとうまくやれるのは確かだ」

もはやラツィオに欠かせない存在となった鎌田。注目される去就については、どのような決断を下すのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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