比「中国の埋め立て断固阻止」 南シナ海、軍事基地化を懸念

4月中旬、南シナ海のサビナ礁で投棄された破砕サンゴを調べるフィリピン沿岸警備隊員ら(フィリピン沿岸警備隊提供・共同)

 【マニラ共同】フィリピン沿岸警備隊のタリエラ報道官は13日に記者会見し、南シナ海の自国の排他的経済水域(EEZ)にあるサビナ礁に中国船が集まり、破砕されたサンゴを投棄して小規模な埋め立てを行ったと非難、巡視船を長期駐留させて監視し断固阻止すると強調した。中国による軍事基地化を懸念しているとも述べた。

 中国外務省の汪文斌副報道局長は13日の記者会見で「根拠のないでっちあげだ」と主張し「無責任な言論」をやめるよう求めた。

 サビナ礁はフィリピンのパラワン島から約140キロ沖に位置し、フィリピン軍拠点があるアユンギン礁(英語名セカンド・トーマス礁)の手前にある。

13日、マニラで記者会見するフィリピン沿岸警備隊のタリエラ報道官(共同)

© 一般社団法人共同通信社