『366日』致命的だった眞栄田郷敦の「寝すぎ問題」 記憶喪失かぶりを吹き飛ばす高評価も視聴者離れが進んだワケ

広瀬アリス、眞栄田郷敦(C)ピンズバNEWS

広瀬アリス(29)主演の月9ドラマ『366日』(フジテレビ系/毎週よる9時)の第6話が、5月13日に放送される。前々回の第4話は平均世帯視聴率を6%台に戻して好調だったが、第5話は1.2ポイント減で5.4%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、物語の中盤戦に入って数字を落としてしまった。

転落事故で意識不明になっていた、雪平明日香(広瀬)の恋人・水野遥斗(眞栄田郷敦/24)が、3か月ぶりに目覚めた。しかし、脳の機能障害で明日香はおろか、自分の家族たちも覚えていないことが判明。『アンメット』(フジテレビ系)や『9ボーダー』(TBS系)など、今期の他のドラマとの記憶喪失かぶりが指摘されているが、それが視聴率ダウンの原因ではなさそうだーー。

5月6日放送の第5話は、明日香は遥斗の担当医・池沢友里(和久井映見/53)からの、彼に軽度の右半身麻痺と日常生活の動作が上手くできない失行症、さらに記憶障害が出ており、エピソード記憶(自分が体験してきたことや関わりのあった人物の記憶)が失われているといるという説明にショックを受ける。

それでも、明日香と家族は遥斗の回復を祈って寄り添い、看護師・宮辺紗衣(夏子/27)も遥斗を介助することに。ある日、明日香はコップに一輪の花が生けられていることに気づく。それは、遥斗が助けた野球少年・阿久津翔(中村羽叶/9)が届けたもので、責任を感じているのか学校で話をしなくなり、野球もやめていて……という展開。

視聴者のX(旧ツイッター)の反響は、《号泣シーンが多くて、今までで一番泣いた、翔くん役の子の演技がすごい》《記憶喪失後の見舞い客への複雑な表情や過去の記憶がない苦悩、リハビリ中の眞栄田郷敦さんの演技に引き込まれた》など、作品や眞栄田に対する評価は高いのに、なぜ視聴率ダウンを招いたのか? かぶりが原因と思いきや……。

■記憶喪失かぶりは問題なし

「今期ドラマで記憶喪失がかぶっている作品のうち、杉咲花(26)主演『アンメット』(フジテレビ系)と生見愛瑠(22)主演『くるり』(TBS系)は、失われた記憶がストーリーのカギになっています。一方、『366日』は記憶を失うことをきっかけに、そこから人々が再生していくストーリー。記憶喪失こそかぶっていますが物語構造は違うので、それで視聴者が離れるということはないでしょう。

それより、第2話から4話までと、遥斗(眞栄田)がずっと寝たままだった影響のほうが、大きかったと思います。遥斗が目を覚ますまでは、莉子(長濱ねる/25)の不倫問題など周辺人物のエピソードが展開されていたのですが、そのせいで本筋が見えにくかった。“これはどういう話なんだろう?”と思わせてしまった。第5話の高評価を見ると、もう少し早く目覚めさせていれば、ここまで視聴者が離れなかったと思われますね」(ドラマライター/ヤマカワ)

視聴率低下の原因は、大型連休中の放送ということも、少なからずあっただろう。第6話以降、遥斗の名札を持っていた看護師・宮辺紗衣(夏子)、明日香(広瀬)が働く音楽教室の生徒・静原吾朗(前田公輝/33)あたりが、メイン2人に絡んでくるストーリーが動き出しそうだ。今後の展開に注目したい。

© 株式会社双葉社