4月の消費ニーズ回復、CPIが前年比3カ月連続上昇―中国

4月に中国の消費者物価指数の前年同期比上昇率が0.3%に拡大した。写真は義烏市内の屋台。

中国国家統計局が11日に発表したところによると、今年4月には中国の消費者物価指数(CPI)の前年同期比上昇率が0.3%に拡大した。個人の消費ニーズが持続的に回復するのに伴い、CPIが前年同期比3カ月連続で上昇した。4月の非食品価格は同0.9%上昇し、上昇率は前月比0.2ポイント(p)拡大した。

前月と比較すると、4月のCPIは低下から0.1%の上昇に転じた。そのうち食品価格は1.0%低下し、低下幅は前月より2.2p縮小した。非食品価格は前月の0.5%の低下から0.3%の上昇に転じた。

非食品について見ると、小型連休期間に移動が増えたことにより、航空券、交通機関のレンタル料金、ホテル、旅行商品の価格が前月の低下から4月は上昇に転じ、合計でCPIの前月比上昇率を約0.12p押し上げた。国際市場の金価格と原油価格が上昇したことの影響により、中国国内の金アクセサリー価格が前月比8.7%上昇し、ガソリン価格も前月比3.0%上昇した。

4月は食品とエネルギーを除くコアCPIが、前月比では0.2%上昇して前月の0.6%低下から上昇に転じ、前年同期比では0.7%上昇して上昇率は前月より0.1p拡大した。

米不動産大手のジョーンズ・ラング・ラサール中華圏の龐溟チーフエコノミストは、「コアCPIの動きからわかるのは、中国経済の原動力、社会のニーズ、マーケットエンティティーの内在的な原動力が持続的に回復しており、これからCPIが短期的な低水準での変動状態から安定的な上昇傾向へ転換することを推進し、インフレ中心は常態レベルに戻るまで修復されるだろうということだ」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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