室蘭元教師千枚通し殺人未遂初公判 検察側「犯行の危険性」など指摘 弁護側「精神的に追い込まれていた」

去年9月、元教師の75歳の男が過去に交際関係にあった教え子だった女性らを千枚通しで刺して殺害しようとした罪に問われている裁判、男は13日の初公判で起訴内容を認めました。

起訴状などによりますと、北海道・室蘭市の無職野澤俊重被告(75)は去年9月、自宅近くの路上で現金を脅し取ろうとしたかつての教え子の女性2人を千枚通しで胸などを刺し殺害しようとした罪に問われています。13日に札幌地裁で開かれた裁判員裁判の初公判で野澤被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

検察側は「被告の妻に制止されても攻撃をやめなかった」等と犯行の危険性や悪質性を指摘。

一方、弁護側は過去に被告と交際関係にあったことを問いただされ女性とその友人から何度も金銭を要求されていたことに触れ、「2人を殺さなければこの苦しみは終わらない」と、精神的に追い込まれていたと主張しました。

判決は今月17日です。

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