「敗戦が最高のテストになった」セルティックスのテイタムがシリーズ第3戦に勝利した要因を語る<DUNKSHOOT>

ボストン・セルティックスとクリーブランド・キャバリアーズによるプレーオフのイースタン・カンファレンス・セミファイナルは、第1シードのセルティックスが現地時間5月7日(日本時間8日、日付は以下同)の第1戦、本拠地TDガーデンで120-95の快勝を収めた。

すると9日の第2戦では、第4シードのキャブズが後半に64-40で相手を圧倒し、118-94で完勝。セルティックスはホームで今プレーオフ最少得点に終わり、マイアミ・ヒートとのファーストラウンドに続いてボストンでの第2戦を落とすことになった。

ところが、キャブズの本拠地ロケットモーゲージ・フィールドハウスへ会場を移して迎えた11日の第3戦では、またもやセルティックスが挽回。106-93で相手を下し、シリーズ戦績を2勝1敗とした。
「僕らはとにかく勝利を掴もうとしていた。第2戦で自分たちが望んだいいプレーができていなかったと理解していたからね。それに(第2戦の敗戦が)最高のテストになったし、もっとハードにプレーし、相手にやり返す機会にもなった」

第3戦についてそう振り返ったジェイソン・テイタムは、その試合でいずれも今プレーオフ最多の33得点、13リバウンドに6アシストと大活躍。さらにジェイレン・ブラウンが28得点、9リバウンド、ドリュー・ホリデーが18得点、8リバウンド、5アシスト、デリック・ホワイトが12得点をマークし、勝利に貢献した。

セルティックスは“第3の男”クリスタプス・ポルジンギスがふくらはぎの負傷により戦線離脱中で、勝ち上がった場合はカンファレンス決勝での復帰が予想されている。彼の穴をチーム一丸となって埋めることができるか、第4戦は13日、同じく敵地クリーブランドで行なわれる。

文●秋山裕之(フリーライター)

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