「あ!いたいたいた!」
「ギャー!(泣き声)」
「あ~よかった」
今にも流されそうになりながら泣き叫ぶ小さな男の子。札幌市南区の精進川でコンクリートの壁につかまっていたところを救出されました。
永山友菜記者)
「草木が生い茂るこちらの川の中で男の子が見つかりました。川の流れはかなり早く感じます」。
10日午後4時前、「子どもがいない。バルコニーから出たと思う」と4歳の男の子の父親から警察に通報がありました。警察がヘリや警察犬を導入し捜索にあたったところおよそ2時間後に札幌市南区澄川1条4丁目の川の中で発見されました。
目撃者)
「歩道から水面まで2.5メートル下だったので、最初は全く見えなかったんですが、その死角で全身ずぶぬれになって泣きながら壁につかまっていました。4歳の男の子が1人でそこにいるとは全く思いませんでした」。
当時の水位はおよそ30cm。発見がもう少し遅ければ最悪の事態になった可能性もあります。
永山友菜記者)
「男の子が見つかった場所のすぐそばには川へ降りる階段があり、入口には鍵がかかっていますが、引っ張ってみると少し隙間ができます」。
警察によりますと男の子は無事に救出されけがはありませんでしたが、父親が目を離した隙に裸足で家を飛び出していて、どうして川の中にいたのかなど詳しい状況はまだ分かっていないということです。