前田穂南選手「パリ五輪へ新しいシューズを試してみた」仙台ハーフマラソンで優勝 パリ五輪へ“心”も準備【岡山】

パリ五輪女子マラソン代表の天満屋・前田穂南選手が、きのう(12日)宮城県で開かれた「仙台国際ハーフマラソン」に出場しました。

(天満屋 前田穂南選手)
「大阪国際女子マラソンが終わって、後から体の疲労が出てきたりして休んだりしていた」
「仙台ハーフから準備していけたら」

大会2日前。仙台市内のコースに向かう前田穂南選手です。日本記録を更新した1月の大阪国際女子マラソンの後にヒザの痛みが出た影響などで、本格的な練習を始めたのは先月末。仙台国際ハーフが、1月以来の国内レースとなります。

実はパリ五輪に向け、この大会で試してみたいことも。

(前田穂南選手)
「新しいシューズを試して走ってみようかなと。良かったらパリでもそのシューズで走ろうかなと」

起伏の大きいパリのコースに対応するために履き始めたという新たな厚底シューズを実戦で確かめたいというのも目的のひとつだと言います。強い風が強く中、前田選手は序盤、落ち着いたペースでレースを進めると、5キロ以降にペースアップ。

終盤は、同じ集団にいた男子選手をも置き去りにし、完全に独走状態に。

(前田穂南選手)
「後半ペースを上げられたらいいなと思っていたんですけど、最後5キロ、落ちてしまったんですけど、リズムを作りながら走り切れたかな」

前田選手は1時間11分17秒で優勝。満足な練習を積めていない中、五輪に向けて手ごたえをつかんだレースとなりました。

(武冨豊専任コーチ)
「結果以上にこういう走りができたことがよかったなと」

(前田穂南選手)「どれくらい走れるかわからなかったんですけど、いい形でしっかりまとめて走れた」

また、新たな厚底シューズについては…

(前田穂南選手)
「まず軽さが全然違います。違和感なく走れたのでパリでも使おうかなと、ちょっと考えています」

(解説 増田明美さん)
「オンリーワンだし、19年ぶりの日本記録だから…」

(パリ五輪男子マラソン代表 小山直城選手)
「写真撮ってもらっていいですか?」

レース後は、同じパリ五輪マラソン代表の小山直城選手らと記念撮影、笑顔も見せた前田選手です。

今後は国内合宿を経て、アメリカ・アルバカーキで練習を積み、パリに向けて準備していく予定です。

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