エア・バヌアツ、運航停止 周辺国エアラインの支援も実らず

ブリスベン空港 2021年2月13日撮影 YJ-AV8 ボーイング737-8SH エア・バヌアツ

南太平洋に位置するバヌアツ共和国のフラッグキャリアであるエア・バヌアツは、2024年5月9日をもって全便の運航を停止、会社清算に入りました。現時点で、運航停止に伴う代替便の手配はなされていません。

エア・バヌアツはバヌアツの首都・ポートビラを拠点に国内線およびニューカレドニア、フィジー、オーストラリアなどオセアニア各地への国際線を運航。2023年4月以降は、同社が保有する唯一の国際線向け機材であるボーイング737-800型機「機体記号:YJ-AV8」は、不具合のため運用から外れていました。その後、周辺国の航空会社であるナウル・エアラインズとソロモン・エアラインズから機材をウェットリースして運航を継続。しかし、ソロモン・エアラインズの機材がメンテナンス入りし、自社保有の「YJ-AV8」についても運航再開のめどが立たず、国際線の運航が困難な状況に陥っていました。

ポートビラ発着の国際線については現在、ヴァージン・オーストラリアやフィジー・エアウェイズなどが運航。一方バヌアツ国内線については、エア・バヌアツ以外の航空会社は運航しておらず、今後の動向が注目されます。

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