市街地のクマ対策で秋田県の佐竹知事 市街地での発砲も可能とする猟銃の弾力的な扱いを国に要望へ

秋田朝日放送

市街地に出没するクマ対策として、秋田県の佐竹知事は13日の定例会見で、安全が確保される場合は市街地での発砲も可能とする猟銃の弾力的な扱いを環境省に要望する考えを示しました。

鳥獣保護管理法では、市街地にクマが出没した際に銃を使うことができるのは、警察官が法にもとづいて命じた場合に限られています。秋田県によりますと、去年県内で市街地の事業所の敷地にクマが侵入した際、自治体の職員が川の土手に出てきたところを発砲しようと警察官に提案しました。しかし、命令は出ず、クマの行方がわからなくなりその後、捜索していた複数の猟友会会員がクマに襲われけがをしました。9日に開かれた環境省の会議で県は発砲できれば早めの捕獲ができた事例だと報告していました。
現行の法律では銃の使用はエリアで制限されることから、県では人がいないなどの安全が確保された場合は使用を認めるよう弾力的な運用を求める考えです。また、建物に向かっての麻酔銃の使用も規制されていますが、建物を貫通する恐れがなければ、認めるよう規制の緩和を要望することにしています。

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