大坂なおみ、クレーでトップ10からの初勝利はお預け。世界7位にストレートで敗れ8強入りならず[イタリア国際]

大坂なおみの快進撃がストップ。世界7位ジェンにストレートで敗れる

女子ツアー「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/WTA1000)シングルス4回戦が行われ、大坂なおみ(フリー/世界ランク173位)は第7シードのジェン・チンウェン(中国/同7位)に2-6、4-6のストレートで敗れ、同大会5年ぶりの8強入りとはならなかった。

今年1月にコートに戻ってきた大坂は、復帰直後こそ勝ち星に恵まれなかったものの、実戦を重ねてクレーコート・シーズンに突入。3大会目となった今大会は、2019年にベスト8入りしており、3年ぶりの出場となった。

1回戦で世界ランク45位のクララ・ビュレル(フランス)を7-6(2)、6-1で下すと、2回戦で第19シードのマルタ・コスチュク(ウクライナ/同20位)を6-3、6-2で、3回戦で第10シードのダリア・カサトキナ(同11位)を6-3、6-3で撃破。いまだセットを失わずに勝ち上がっている。

4回戦の相手は、今年の全豪オープンで準優勝したジェン。大坂は、これまでクレーコートでトップ10と3度対戦し、いずれも勝利を手にすることができていない。

立ち上がりにブレークを許した大坂だが、コート深くへのストロークでジェンを苦しめて第2ゲームでブレークバック。角度をつけたバックハンドを効果的に使った。だが、激しい打ち合いの中でジェンもエンジンがかかる。第5ゲームをキープできず再びリードを許すと、ビハインドを取り戻したい気持ちからか、ミスが早くなってしまう。第7ゲームも落として2-6でセットを落とした。

第2セットに入り、丁寧なショットをつないでいく大坂は、我慢強くラリーを組み立ててポイントを奪っていく。しかし、相手もトップ10。第1セット同様に先にブレークされると、ジェンの精度の高いストロークを崩すことができず。挽回することができないまま、4-6とストレートで敗れた。

2年連続で8強入りを果たしたジェンは、準々決勝で第3シードのココ・ガウフ(アメリカ/同3位)とパウラ・バドサ(スペイン/同126位)の勝者と対戦する。

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