ヒグマ"最多"出没を受けて…札幌市が「電気柵」の購入費補助金を"最大4万円"まで増額…クマの市街地侵入と家庭菜園の被害を防げ 受付は5月17日から

札幌西区に出没したクマ…手前は電気柵(撮影:視聴者 5月7日)

札幌市は、市街地へのクマ侵入と家庭菜園の被害を防ぐため、家庭菜園用電気柵の補助金を最大4万円まで増額。5月17日から購入者を対象に補助金の募集を開始します。札幌市によりますと、補助金は家庭菜園用電気柵の購入金額の半額で、最大4万円、先着60人までです。この制度は、2019年8月、札幌市南区の住宅で、家庭菜園に執着したクマが9日連続で出没を繰り返したことを受けたもので、翌年の2020年度から始まったものです。これまで補助金は最大2万円でしたが、額が少ないといった声を受け、今年度から最大4万円に増額されました。

補助金を増額した札幌市

また市は、2023年度にクマの目撃件数が227件と、過去10年間で最も多かったことも増額の理由に挙げています。この制度を活用した、札幌市西区の小別沢の市民農園では、2019年から2020年にかけ、クマの食害が相次ぎましたが、電気柵が普及した2021年以降、クマの出没しているものの、目立った被害は報告されていないということです。補助金の募集期間は5月17日から9月30日まで、補助交付の決定前に購入した電気柵は対象外のため注意が必要です。

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