「放水だってできるんです」本物そっくりの“手作りミニ消防車” 込められた分団長の願い【岡山】

サイズはミニチュアですが放水もできる本格的な「消防車」が登場しました。製作したのは岡山市南区の消防団。手作りのミニ消防車にはある思いが込められていました。

(サイレンの音)
「ミニ消防車通ります。道をあけてください」

岡山市南区の消防団「妹尾第2分団」が所有する本物そっくりに作られたミニチュアサイズの消防車。分団長の佐藤謙二さんがラジコンカーをベースに身の回りにあるものを使って約1か月で手作りしました。

(佐藤謙二 分団長)
「家にあった廃材を使って。これなんかは子どものベビーベッドの脚を利用して作っています」

ミニチュアサイズといえどその機能は本物さながら。子どもが乗って運転することや、外から操縦することも可能。さらに自作のホースを使って放水だってできるんです。

この本格的なミニ消防車を製作するきっかけとなったのは…

「高齢化でな…高齢化で…」

岡山市には99の消防団がありますが、団員の数は年々減少していて平均年齢は47歳を越えています。地域の安全を守る消防団の活動には若い力が必要不可欠。佐藤さんはこのミニ消防車に消防団の未来への願いを込めていました。

(佐藤謙二 分団長)
「おもしろおかしく楽しく、子どもが喜ぶミニ消防車が消防団活動全般のPRになればいいなと」

ミニ消防車は、今後地域のイベントなどに出動し、消防団のPR活動を担います。

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