高校野球「甲子園に行けなくても…」 「負けたら引退」の高校3年生に8月北海道で「個人参加型の新リーグ」開催

高校野球の話題です。球児たちが活躍できる舞台は、甲子園だけではありません。この夏、高校3年生を対象にした新たなリーグ戦が始まります。

弘前学院聖愛高校に集まったのは硬式野球部の部員65人。説明したのは国内外で野球の普及活動を行っている阪長友仁さん。

【阪長友仁さん】
「『負けたら引退』という日本の高校野球の常識を覆したい。負けてもチャンスがある、ここで野球ができる、ここでもっと成長できる場所があるという環境をつくりたいと思ってこの企画を準備しています」

8月に北海道で開催される「LIGA Summer Camp」は、国内初となる高校3年生を対象にした個人参加型のリーグ戦です。最大の特徴は集まった選手たちでチームを作り試合を行うということ。

この取り組みに現役球児たちの反応は・・・

【弘学聖愛 加藤陽琉さん(3年)】
「県ごとに野球の文化も違うと思うし、どういう野球をやっているのかというところを野球というスポーツを通して会話したりとか、野球以外に試合観戦とか、ジンギスカンバーベキューとかもあったので、学校生活とか野球以外でも交流していければなと思ってます」

野球部で監督を務める原田一範監督は・・・

【弘学聖愛 原田一範監督】
「きょうの話を聞いて、より私自身も素晴らしい価値があるイベントだと思っていますので、もし甲子園に行けなかった場合ですけれど、うちの学校だけではなくて、たくさんの高校球児に参加してもらって、何試合もやってたくさん交流してほしいなと思いました」

このリーグ戦は8月9日から17日まで開催されます。

新たに始まる「LIGA Summer Camp」。北海道で開催され、全国の高校3年生80人を募集します。

このリーグには様々な特徴があるんです。

・チーム単位で参加するのではなく、集まった選手たちが4チームに分かれて試合を行う!
・大学以降のプレーを見据えて金属バットではなく木製バットを使用!
・元プロ野球選手からの指導も受けられます。

そして、最終日には、プロ野球・日本ハムの本拠地「エスコンフィールド」でプレーすることができます。

申し込みの締め切りは31日まで。青森県内の球児からもすでに何人か参加の申し込みがあるということです。

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