排水口を熱湯で殺菌するのはなぜNG？
多くの人が熱湯消毒の利便性からシンクの排水口にお湯を一気に流すことがありますが、特に飲食店でよく見られるこの方法は、実は家庭での使用には適していません。
熱湯は排水管を早く劣化させる
家庭用の排水管は多くが塩化ビニル製で、耐熱性がステンレスなどの金属に比べて低く、一般的に耐えられる温度は約60℃です。熱湯を流すことで消毒を試みると、排水管が早く劣化する可能性があります。
消毒には専用洗剤を使うのがベスト
排水口を消毒したい場合は、専用の洗剤の使用が最適です。詰まりや汚れを取るには高温の水が効果的ですが、長時間続けず、水温を80℃程度に保つことで、排水管の劣化を防ぎつつ詰まりを解消することが可能です。
排水口の掃除に使い古した歯ブラシを使うのはNG？
シンクの排水口の汚れは臭いが強く、雑菌も溜まりやすいため、使い捨て可能な使い古した歯ブラシを使う方が多いですが、実は排水口掃除に歯ブラシを推奨しません。
歯ブラシが排水口に落ちるリスクがある
使い古した歯ブラシで排水口を掃除していると、うっかり落としてしまうことがあり、その結果、排水管が詰まる可能性があります。これにより、専門業者の介入が必要になり、余計な手間とコストが発生します。
排水口の掃除には大きめのスポンジがおすすめ
シンクの排水口を掃除する際は、落ちる心配のない大きさのスポンジが最適です。スポンジは柄のついた歯ブラシと比較して、汚れや洗剤が手に付くリスクが高まるため、ゴム手袋で手を守ることを忘れないでください。
排水口を清潔に保つ２つの習慣
シンクの排水口の臭いや汚れを取り除く作業は心地よいものではありません。できるだけ掃除の頻度を減らしたいものです。そこで、排水口掃除の頻度を減らすために、状態を維持する簡単な日常の習慣を紹介します。
1. 油汚れや生ゴミは流さない
油や生ゴミを直接流すことは避けるべきです。油や生ゴミが排水管にこびりついて詰まりや悪臭の原因となるためです。
鍋やフライパンに残った油は、キッチンペーパーやヘラで取り除いてから洗い、排水管への流入を防ぎますし、これにより洗剤も節約できます。生ゴミについては、三角コーナーに適切に捨て、排水口にはネットを設置しておくことが重要です。
2. 毎日寝る前に漂白剤を使う
毎日の簡単な手間でシンクの排水口を清潔に保つ方法があります。それは、漂白剤の使用です。寝る前に排水口に漂白剤を振りかけるだけで、排水口と排水管の汚れを効果的に除去し、清潔な状態を維持できます。
臭いが気になる場合は、重曹とお酢やクエン酸を使用するのがおすすめです。重曹を排水口に振り、その半分の量のお酢またはクエン酸をかけてからぬるま湯を注ぎ、5分程度放置します。これにより、こすらずに汚れやぬめりを取り除くことができます。
まとめ
ここで紹介したシンクの排水口掃除の基本や日々の習慣により、キッチンを清潔に保つ方法を理解いただけたと思います。
熱湯消毒や適切な掃除道具の選定が重要であること、そして毎日のちょっとした行動が長期的な清潔さを維持する鍵となります。これらを実践することで、排水口の詰まりを防ぎ、常に清潔なキッチン環境を保つことが可能です。排水口の状態を常に最適に保つためにも、この記事で学んだ内容を活用しましょう。
