キャリアハイ&1893年以来の偉業達成! ダルビッシュ有の圧巻ピッチを米絶賛!! 「まさに支配的な投球を続けている」

今季最高のピッチングで強力打線をねじ伏せた。

サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有が、現地時間5月12日に行なわれた本拠地でのロサンゼルス・ドジャース戦に先発登板し、7回無失点と好投。試合もパドレスが4-0で勝利し、ダルビッシュが今季3勝目をマークした。

ドジャース打線と今季3度目の顔合わせとなったダルビッシュは、まさに圧巻の投球を披露した。1、2回は速球や変化球で打者6人を凡打に仕留め、続く3回には下位打線から2つの三振を奪う。4回も、この日腰の張りにより欠場の大谷翔平に代わり2番に入ったフレディ・フリーマンを、スライダーでの空振り三振に斬って獲るなど3人で終え、付け入る隙を与えないピッチングを続けた。

5回に四球や単打でこの試合初めての出塁を許すも後続を打ち取り、さらに6、7イニングでも3つの奪三振を記録するなど力投。101球を投げ被安打2、無失点、7奪三振、最後まで三塁を踏ませない見事なパフォーマンスでチームに白星をもたらしている。

投球数が今季最多に上るなど、負傷者リスト(IL)明け3試合目、中5日登板でコンディションの良さを発揮したダルビッシュ。同地区ライバルを相手でのカード勝ち越しにも貢献した投球内容は、メジャー公式サイト『MLB.com』でも大きく報じられている。

試合終了直後の配信となった、パドレス勝利を伝えるトピックの中で、「このベテラン右腕は、厳しい攻めをみせ、速球とスライダーを駆使しながらドジャースのバランスを崩した」と振り返った。

さらに、「ダルビッシュは2013年に初めて記録した18イニング連続無失点でキャリアハイに並んだ。4月下旬に故障から復帰してからは、防御率を2.43まで下げ、まさに支配的な投球を続けている」として、4登板にわたり、ゼロで抑える内容を続けているピッチングを絶賛。

また、記録面では他にも、ここ4ゲームを振り返り、「ディラン・シーズ、マイケル・キング、マット・ウォルドロンに続き、パドレスの先発投手として4人連続で5回以上を投げて被安打2以下に抑えた。ELIAS(米国記録専門会社)によれば、少なくとも1893年以来、この偉業を達成したローテーションはないという」と先発陣の偉業を紹介している。

同メディアはこの日の結果を受け、ナ・リーグ西地区優勝候補のドジャースの対抗馬として、パドレスが「挑戦者となる可能性を示している」とも綴っている。そしてその見通しは、戦列復帰後、驚異的なピッチングを続ける背番号11の存在により、明確となっていることは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部

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