墜落海自ヘリと同型機の記念切手「事故後で値打ちある」と発言 鹿屋市長に公の場での謝罪要求へ 市議会議運委

中西茂市長への申し入れを議論する市議会運営委員会=13日、鹿屋市役所

 鹿児島県鹿屋市の中西茂市長が4月、墜落事故があった海上自衛隊のSH60K哨戒ヘリコプターの同型機が写った記念切手について「事故後の写真で値打ちがあるのでは」と発言したことを巡り、市議会は5月13日、議会運営委員会を開き、中西市長に公の場で謝罪するよう申し入れる方針を固めた。

 議運委では「問責決議に匹敵する」「猛省しており責任は不問でいい」などさまざまな意見が出た。中西市長に対し、厳重な反省と市議会本会議など公の場での謝罪を文書で申し入れる方針でまとまった。20日に議運を開いて文書の内容を決め、同日以降提出する。

 発言を巡っては、墜落したヘリ1機が所属する海上自衛隊小松島航空基地がある徳島県小松島市議会が1日、中西市長の発言に抗議する決議を可決した。中西市長は2日あった議運に出席し謝罪した。

発言に対する謝罪を述べる、鹿屋市の中西茂市長=4月24日、鹿屋市役所

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