新幹線の高架橋からモルタル片落下 けが人は無し 広島・府中町

13日、広島県府中町にある山陽新幹線の高架から、モルタル片が落下しているのが見つかりました。けが人はいませんでした。

JR西日本によりますと、13日13時40分ごろ、広島県府中町浜田一丁目の山陽新幹線高架下の道路を通行していた人から、JR西日本のお客様センターに「コンクリート片が落ちている」と連絡がありました。

JR西日本が現地を調査したところ、山陽新幹線の第5府中高架橋からモルタル片がはがれ落ちていたことがわかったということです。モルタル片は、列車の振動や温度の変化による伸縮ではがれ落ちたとみられています。

落下したモルタル片は、2021年1月に、日常の検査で劣化していた部分をそぎ落とし、でこぼこになった部分をきれいに整えるため、モルタルを塗る補修をした際に使用されたものだということです。

モルタル片は最も大きいもので縦25センチ、横29センチ、厚さ6センチ程度、落ちたモルタル片の総重量は5.3キロで、はがれ落ちた箇所から下の道路までは約9.4メートルの高さがあったということです。

JR西日本によりますと、モルタル片の落下があった場所では、高所作業車を用いて至近距離で点検を行い、これ以上落下することがないことを確認したということです。通行していた歩行者や自動車などへの被害や、新幹線の運行や構造物への影響もないということです。

JR西日本は「ご不安、ご心配をおかけして申し訳ございません。点検や補修をしっかりと行い、再発防止に努めてまいります」とコメントしています。

※画像はJR西日本提供

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