河南省で店舗数十件の看板が破壊被害、「社区」が関与か―中国

10日、新京報は、河南省で商店数十店舗の看板が何者かに破壊されるトラブルが発生し、現地の社区(地域コミュニティーを管轄する行政単位)が破壊に関与している可能性があることを報じた。

2024年5月10日、新京報は、河南省で商店数十店舗の看板が何者かに破壊されるトラブルが発生し、現地の社区(地域コミュニティーを管轄する行政単位)が破壊に関与している可能性があることを報じた。

記事は、同省焦作市博愛県鴻昌街道団結路でこのほど、通りにある店舗数十軒の看板が何者かによって破壊されたと紹介。ある商店店主が「10日朝に自分の店行ったら看板に大きな穴が開けられており、周囲の店の看板も被害に遭っていた」と語るとともに、実際に男2〜3人が看板を破壊する様子を目撃した人がいるものの、その素性はわかっていないことなどを明らかにしたと伝えた。

また、この店主の情報として、半月ほど前に社区の職員がやって来て看板のデザインを統一するよう求めてきたが、結局合意には至らなかったことを紹介した。

その上で、現地を管轄する九街社区の関係者が「強制撤去ではない。5月1日のメーデー連休前に各店舗に通知を行い、署名を求めた。各店舗に5月末までに看板のデザインを統一するよう求め、各店舗は署名したにもかかわらず、看板を交換しようとしない。これではわれわれはどうしようもない」と説明したという。

一方、多くの店舗経営者が「以前、看板の色や文字などの情報を社区に届け出たことはあったが、社区と(看板の統一に関する)何らかの契約を結んだことはない」と語り、社区関係者の話を否定したことを紹介。一部経営者は警察に被害を報告しており、同県の職員が10日に「鴻昌街道の責任者に処理を指示した。問題を徹頭徹尾把握した上で処分を行う」とコメントしたことを伝えている。(翻訳・編集/川尻)

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