“グリーン”を描くフュメダイアルは圧巻の美しさ「パイオニア」コレクションから2つの注目作が誕生

By WATCHNAVI salon

スイスの独立系高級時計ブランド、【H. モーザー(H. MOSER & CIE.)】から最新モデルが登場。エレガントかつ機能的なスポーツコレクション「パイオニア」より「パイオニア・センターセコンド コンセプト シトラスグリーン」「パイオニア・センターセコンド コズミックグリーン」が発売となり、価格はともに256万9000円(税込)。2024年6月に発売予定。

ライム調のシトラスグリーンを文字盤色に採用

「パイオニア」コレクションは、堅牢なケースと傷が付きにくいサファイアガラスに12気圧の防水性を装備。スーパールミノヴァ®を使用しているため、暗がりでも優れた視認性を発揮する理想的なオールラウンドウオッチだ。今回、新たにコレクションに加わった「パイオニア・センターセコンド コンセプト シトラスグリーン」は、文字盤からインデックスもブランドロゴも省いたコンセプトダイアルを初めて採用。さらにフュメダイアルの新色として、ライム調のシトラスグリーンを文字盤カラーに使い、フレッシュかつビビッドなフェイスデザインを作り上げた。

全てが一点ものとなるフュメダイアル

フュメダイアルは、ベース素材に打痕模様を打ち出す作業から始まり、3つの色の異なる顔料を湿らせて細かく砕いてから塗布して濃淡を出し、ひとつひとつの顔料を加え、炉で熱することで酸化。むらなく溶融させるまでの工程は、熟練のエナメル加工職人であっても1時間近くかかり、計12回もの焼き入れを行うことで、透明感のあるグラン・フー(高温焼成)エナメルが仕上がり、ブランドを象徴するフュメダイアルが完成する。このような複雑な工程を経て生まれるフュメダイアルには、同じ物はひとつとしてなく、全てが手仕事ならではの一点ものとなる。

自動巻きムーブメント、キャリバー HMC 201を搭載

「パイオニア・センターセコンド コンセプト シトラスグリーン」は、フラットなダイアル上には、時針・分針・秒針の3つの針が配され、ただただシンプルに時刻のみを表示。時間の基本要素である時、分、秒を強調した自動巻きムーブメント、キャリバー HMC 201を搭載する。本機のデザイン性をさらに高めるグレーのラバーストラップも好印象で、H.モーザー独自の美意識を見事に反映したモデルといえるだろう。

H.モーザー「パイオニア・センターセコンド コンセプト シトラスグリーン」 Ref.3201-1204 259万6000円/自動巻き(Cal.HMC 201)、毎時2万1600振動、72時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース、ラバーストラップ。直径42.8mm、厚さ14.2mm。12気圧防水。2024年6月発売予定。

「パイオニア・センターセコンド」が40mmで再登場」

コズミックグリーンのフュメダイアルを備えた「パイオニア・センターセコンド コズミックグリーン」は、現在では生産終了の「パイオニア・センターセコンド」をベースとしている。象徴的なコズミックグリーンのダイアルカラーはそのままに、Masterpiece Skeleton Label Noirケースは42.8mmから40mmにサイズダウンし、ダイアルからブランドロゴを排すことで、コンパクトかつシンプルなスタイルを実現。ストラップもファブリックストラップからブラックのラバーストラップに変更し、スポーティさをプラスした。「パイオニア・センターセコンド コンセプト シトラスグリーン」にも当てはまることだが、美しい質感を放つフュメダイアルはブランドロゴがなくとも、ひと目でH.モーザーと認識ができる。人と違うタイムピースを好む方には、ぜひともお薦めしたいモデルといえるだろう。

H.モーザー「パイオニア・センターセコンド コズミックグリーン」 Ref.3201-1201 259万6000円/自動巻き(Cal.HMC 201)、毎時2万1600振動、72時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース、ラバーストラップ。直径40mm、厚さ12mm。12気圧防水。2024年6月発売予定

問い合わせ先:エグゼス TEL.03-6274-6120 https://www.h-moser.com/ja/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。

Text/三宅裕丈

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