「彼とはできない…」見た目・条件ばっちりなのに「一線を超えられない理由」と対処法

お悩み:「ルックス・条件よしでも、そそられないならスルー?」

【クラブ佑雪】vol. 345


マッチングアプリで出会った彼のことです。1年前にアプリでマッチした3歳年上の彼は写真上ではおしゃれなイケメン。遠距離ということもあり、しばらくはLINEのやりとりだけだったのですが、3か月前に彼が仕事で私の住んでいるところを訪れることになり、ランチだけしました。背が低かったらどうしようなどと不安でしたが、実物は背も高く、想像以上に素敵。物腰も紳士的で会話も楽しく、ときめきました。

そこでこのゴールデンウィークに一念発起。今度が私が彼の住む都市に旅行することに。日中はあちこち観光名所を案内してくれて、食事代も含めて全部払ってくれて、私が疲れないように気遣ってくれて、何もかもが最高。自分でホテルもとっていたのですが、ディナー後、彼の提案で彼の家にお邪魔することになりました。稼いでいるんだなとわかるようないいマンションで、いい雰囲気。「これを逃しちゃいけない!」と思ったものの、なぜか、どうしてだか「この人とはできない」という直感があり、一線を超えられずに帰ってきました。

その後も彼からは変わらず、女性として褒めてくれたり、丁寧な態度でのLINEがありますが、私のなかでは「終わったな」という感じです。ずーっと好意的なことも言ってくれていて、結婚願望あり。そのうえ見た目も好み、条件もいいのに、なぜなのか。今後、これ以上の人が現れなかったら後悔するのかなと、考えてしまう自分がいます。この件について、どうやってケリをつけたらよいでしょうか?

(この世に幸あれ 31歳未婚 フリーランス)

「迷うくらいなら、やりましょう」


ご相談者さまの野生の勘が「NO」と言ったんでしょうね。それを現代社会で生きる理性が超えられなかったということなんでしょう。いや、深いなぁ。やっぱり、男女って不思議な化学反応が起こって、そうなっちゃうのが自然じゃないですか。で、その化学反応(アメリカドラマでよく会話に出てくる“ケミストリー”ってやつね)って、どっちか一方じゃなく、双方から出る目に見えない物質(?)で起こるもの。彼の方も足りなかったんじゃないの? って思ってしまいます。

今回のケースってご相談者さまも乗り気、彼も乗り気。でも、彼がもうちょっとオスとしての野生を発揮していたら、もっと違う展開があったのでは? いつも紳士だから素敵なわけだけど、もうひと押し、ガバッときてくれてもよかったんじゃないかな〜と思わずにはいられませんよね? ほら、唇は奪われるものって言いますしね。

でも、この時代、難しいんでしょうね。彼はどんなお仕事をされているのかわかりませんが、このご時世で稼いでいるということはこのご時世に合ったコンプライアンス感覚をおもちで、女性が自分の部屋に来たからって無碍無体なことはできない、しちゃいけないって自制心が強いんでしょうね。で、その自制心の強さが、ご相談者さまにはどこか物足りなかったのではないでしょうか。

一方、ご相談者さまもこれまでも受け身な感じで恋愛してきたんじゃないですか? たぶん、これまでもおモテになってこられたんでしょうし、男性からアプローチされて当然。自分からは押し倒さない、みたいな。

若いうちはね、それでもなんとかなるんです。っていうか、昔は男性が女性を押し倒すのが当たり前っていう文化だったから、「昔は」って申し上げた方がいいのかもしれません。が、時代は変わりました。また、わたくし独自の統計からしても、30代以降は特に女性から押し倒すまではいかなくても、手を握るなり唇を奪うなりして、“行動”を起こしたほうがひとまず、成就しやすいんです。お付き合いできるわけですね。

で、彼がありかなしかを判断するのは“事後”でいいと思うんです。幸い、まだ連絡は続いているようですから、次のお泊まりデートをご相談者さまから企画しましょう。そして、当日はご相談者さまからフェロモンムンムンで迫ってみられてはいかがでしょう? コンプライアンス的に諸々気になるのであれば、事前に意思確認もしましょう。そうやってね、せっかく30歳を超えたわけですから、これまでできなかった技をひとつずつ身につけて、悔いのない人生を送ってくださいね。


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藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。anan web上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママとしてお悩み相談「クラブ佑雪」、『TABI LABO』で「目覚めよ! 恋愛力 藤島佑雪のLOVE占い」など連載多数。

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