メキシコにもオーロラ出現!日本含む北半球の広範囲で観測 太陽フレアの影響で「極端な現象」

大規模な爆発現象である太陽フレアが発生したことを受け、過去20年で最大規模の磁気嵐が発生し、週末に北半球の広範囲でオーロラが観測された。ロシアや米国だけでなく、日本でも北海道や東北、本州の日本海側を中心に観測され、ラテンアメリカの一部やついには滅多に観測されることのないメキシコでも見ることができた。

米海洋大気庁は「極端な」現象だと述べている。磁気嵐によって無線やGPS、衛星通信に障害が起こる可能性があると11日に警告した。

実業家で世界的富豪のイーロン・マスク氏が率いる衛星インターネット事業、スターリンクは11日、サービスが低下する可能性を発表。これより前、マスク氏はスターリンクの衛星が大きな圧力を受けているものの持ちこたえているとの見解を、Xで示していた。

メキシコでもオーロラが観測された(ロイター)

しかし、ドイツのゲッチンゲン大学の天体物理学者であるフォルカー・ボトマー氏は「極端な嵐の結果、技術、インフラ、通信、ナビゲーションシステムなどに多くの問題が発生する可能性がある。しかし今回の磁気嵐は、深刻な被害を心配しなければならないほどの極端なものではなかった」と話しており、磁気嵐は強力ではあるが、重大な混乱を引き起こすほどではないとの見方を示している。

(ロイター/よろず~ニュース編集部)

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