かつてマンチェスター・ユナイテッドで活躍した元イングランド代表のウェイン・ルーニー氏は、同クラブの中にケガから復帰せずに、試合を欠場している選手がいると考えているようだ。イギリス『Sky Sports』電子版が伝えている。
マンチェスター・ユナイテッドは、現地時間12日に行われたプレミアリーグ第37節アーセナル戦で0-1と敗戦を喫したが、その試合では多くの選手が欠場していた。
ルーニー氏は「選手たちの負傷状況を見ると、何人かの選手は100パーセントプレーができると思う」と語り、復帰できるにもかかわらず欠場した選手がいたと感じているようだ。また自身の経験をもとにこのように続けた。
「EUROとFAカップ決勝戦を控えている今、選手たちが少し休んで、それらの試合のために復帰し、調整するのは簡単なことだ。私自身、何年も(選手時代に)そのようなことを見てきた。負傷した選手は何も成し遂げていないし、監督が非難を受けることになる」
来シーズンの欧州大会の出場権を獲得するためには、FAカップ決勝でマンチェスター・シティに勝利するか、プレミアリーグを7位以上で終える必要がある。
ルーニー氏は「選手たちは自分自身を見つめなおす必要がある。一部の選手はただシーズンを終えようとしているだけだ」と苦言を呈す一方で、エリック・テン・ハフ監督に対して支持をを表明している。
「彼には同情するが、彼の仕事は選手の状態が正しいか確認することだ。負け続けると大きな疑問が投げかけられるだろうが、首脳陣が彼(テン・ハフ)に時間を与えることを願っている」
「彼が正しい方法で進める時間があることを願っている。しかし、ルイス・ファン・ハール監督が(2016年FAカップ優勝後)職を失った時と同じような状況で、何が起こるかわからない」
現役引退後、指導者に転身しダービー・カウンティやD.C.ユナイテッド、バーミンガム・シティで指揮を執ったルーニー氏。監督を経験したからこそ、古巣に対して思うことがあるのかもしれない。