中国は台湾地区のWHO総会参加に同意せず 外交部

中国は台湾地区のWHO総会参加に同意せず 外交部

記者会見に臨む中国外交部の汪文斌報道官。(資料写真、北京=新華社配信)

 【新華社北京5月13日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は13日の記者会見で、27日に始まる世界保健機関(WHO)総会の参加登録が締め切られた13日時点で台湾方面に招待状が届かなかったとの質問に対し、民進党当局の2016年以来の分裂的立場により台湾地区は総会参加の政治的基礎を喪失していると指摘、今年の総会への台湾地区の参加に同意しないという中国の決定には十分な理由と強固な法理的根拠があると表明した。

 汪氏は次のように述べた。世界に中国は一つしかない。中華人民共和国政府は全中国を代表する唯一の合法的政府で、台湾は中国領土の不可分の一部である。中国台湾地区の国際機関への参加については、WHOでの活動も含め、中国の立場は「一つの中国」原則に基づき処理されなければならないという点で一貫しており明確だ。これは国連総会第2758号決議とWHO総会25.1号決議で確認された根本原則でもある。

 中央政府の許可が得られない前提の下、台湾地区はWHO総会に参加するいかなる根拠と理由、または権利も持たない。民進党当局が2016年以来、「九二共識(92年コンセンサス)」を認めず、「台湾独立」の分裂的立場に固執したことが、台湾地区がWHO総会に参加する政治的基礎の喪失を招いた。中国はこの点を踏まえ、台湾地区の今年の総会参加に同意しない決定をした。決定には十分な理由と強固な法理的根拠がある。「一つの中国」原則を守るためであり、国連総会とWHO総会の関連決議の厳粛性と権威性を守るためでもある。

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