多目的トイレに侵入し女性を盗撮した疑い 現職警察官を逮捕 鹿児島県警、4月以降3人目 32歳巡査部長の男、容疑を認める

 鹿児島県警は13日夜、建造物侵入と性的姿態撮影処罰法違反(撮影)の疑いで、枕崎署地域課巡査部長の男(32)=枕崎市妙見町=を逮捕した。県警によると容疑を認めている。現職警察官の逮捕は今年4月以降で3人、計4件目となった。

 逮捕容疑は、2023年12月15日、県内の多目的トイレに侵入し、県内の30代女性の性的姿態を撮影した疑い。

 監察課によると、容疑者は当時、同署の警備課所属だった。スマートフォンで撮影した。「被害者に対し非常に申し訳ない」と供述している。

 13日午後11時すぎから会見を開いた牛垣誠首席監察官は「あるまじき行為だ。被害者はもちろん、県民の皆様に深くお詫び申し上げる。今後事実関係を調査の上、厳正に対処する」とした上で「相次いで警察職員の被疑事案が明らかとなり極めて遺憾。誠に申し訳ない」と謝罪した。

 県警の不祥事を巡っては、23年10月、交流サイト(SNS)で知り合った当時13歳未満の少女と性交したとして、強制性交容疑で巡査長を逮捕し、同11月に懲戒免職処分とした。今年4月8日と29日には、捜査情報など職務上知り得た秘密を漏らしたとして、地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで別の巡査長が逮捕、再逮捕されたほか、同月18日に県内の40代女性の体を触るなどしたとして、不同意わいせつの疑いで警部が逮捕されている。

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