岡山県内で福祉・介護職に今春就いた新入職員らを対象にした「合同入職式」が13日、岡山市内で開かれた。事業所を超えた横のつながりをつくってもらい離職防止を図ろうという試みで、参加者は互いに交流しつつ施設利用者と関わる際の心がけを考えた。
介護職は離職者のうち勤続1年未満が3~4割を占め、若手の人材不足を踏まえて県と県社会福祉協議会が企画。21法人から介護職や支援員ら計39人が参加し、代表して社会福祉法人ますみ会(倉敷市中島)の須藤夏希さん(18)が「技術の向上や思いやりのあるサービスに努める」と決意表明した。
コミュニケーションに関するグループワークでは、仕事で大切にしていることについて「高齢者が聞き取れるようゆっくりはっきり話す」「マスク越しでも伝わるよう全身を使っている」などと意見を交わしていた。
泉寿の里デイサービスセンター(岡山市北区三門中町)の竹野新太朗さん(23)は「職種が違っても利用者目線の姿勢は共通していた。『同期』の存在を励みに一層頑張れそう」と話していた。
合同入職式は2014年度から実施している。