ミーム株急騰、火付け役が3年ぶり投稿再開 ゲームストップ一時2倍超

Medha Singh Laura Matthews

[13日 ロイター] - 13日の米国株式市場で、ゲーム販売の米ゲームストップの株価が一時2倍超に急騰し、約75%高で取引を終えた。2021年に個人投資家主導で活況となった「ミーム株」人気の火付け役とされるキース・ギル氏が約3年ぶりにXへの投稿を再開したことを受けた。

ゲームストップ株は一時1年半ぶり高値を付け、急激な値動きから何度も取引が一時停止された。この日の上昇率は21年1月以来の大きさとなった。

ここ1年で低迷していた他のミーム株にも買いが広がり、映画館チェーンのAMCは78%、ヘッドホンメーカーのコスは37%、それぞれ急騰。レンタカー大手ハーツ・グローバルも約12%高、オンライン掲示板のレディットは約9%高となった。

ユーチューブ上で「ローリング・キティ」のニックネームを持つギル氏は12日、椅子に座っている男性が前方へ身を乗り出す様子が描かれたイラストをXに投稿。ギル氏の投稿は21年半ば以降で初めて。

ギル氏は現時点でロイターのコメント要請に応じていない。

個人投資家の交流サイト(SNS)「ストックツイッツ」では13日、ゲームストップがトレンド入りし、個人投資家の関心が高まっていることが示された。一方、Xではローリング・キティと個人投資家向け取引プラットフォームのロビンフッドがトレンド入りした。

ただ、グレート・ヒル・キャピタルのトーマス・ヘイズ会長は「ミーム株の熱狂再来が持続する可能性は低い。当時はフリーマネーを得た多くの人が家に閉じこもっていたが、今はそうではない」と述べた。

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