米消費者のインフレ期待、1年先と5年先で上昇=NY連銀4月調査

[13日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀が13日に発表した4月の消費者調査によると、1年先のインフレ期待が3月の3%から3.3%に、5年先のインフレ期待が同2.6%から2.8%に上昇した。

一方、3年先のインフレ期待は同2.9%から2.8%に低下した。

消費者は家賃や食料品、ガソリン、医療費などあらゆる分野で1年後に価格上昇圧力が高まると予想。1年先の住宅価格の伸び予想は3%から3.3%に上昇し2022年7月以来の高水準をなった。

消費者は将来の収入や所得の伸びが鈍化すると予想している一方、将来の支出は増加すると想定。信用へのアクセスについては楽観的である一方で、個人の財務状況についてはより不安を感じていることが分かった。労働市場に対する見方はまちまちだったが、職を失ったとしても再就職できると答えた割合は21年4月以降で最低となった。

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