Michael S. Derby
［１３日 ロイター］ - 米連邦準備理事会（ＦＲＢ）のジェファーソン副議長は１３日、物価圧力の緩和が明らかになるまで、金利据え置きを支持すると述べた。
クリーブランド地区連銀が開催したＦＲＢのコミュニケーションに関する会議で、インフレ率が再び２％に向けて低下しているという明確な証拠が出るまでは、「政策金利を制約的な領域に維持するのが適切だ」とした。
また、明確なコミュニケーションがＦＲＢの政策の有効性を高めることは「広く認められている」とし、「なぜなら、明確なコミュニケーションは金利や金融情勢の予想される経路に広く影響を与える可能性があるからだ」と指摘。
ただ、時にはコミュニケーションを取ろうとする試みが「予期せぬ結果」をもたらすこともあるとし、経済や金融政策の行く末に関する当局者の発言が「国民に誤った確信を持って解釈され」、それが見通しに関する定着した見解と誤解される「リスクが常にある」とした。
その上で「将来的にその解釈が間違っていることが証明されれば、発表がなかった場合よりもさらに不安定さと不確実性が生じる可能性がある」とした。
さらに、当局者の公的なコメントも事態を混乱させる可能性があると言及。「政策当局者間の多様な視点は議論を活発化させ、最終的にはより良い政策につながるが、そのような状況では、コミュニケーションを増やすことは政策に関する不確実性を減らすどころか、むしろ増やす可能性がある」とした。
