投資詐欺1200万円被害 七尾の70代男性、SNS型

 七尾署は13日、七尾市内の70代男性が交流サイト(SNS)で投資家や著名人をかたる「SNS型投資詐欺」の被害に遭い、現金1200万円をだまし取られたと発表した。偽広告などを用いたSNS型投資詐欺は全国で相次いでおり、石川県警は注意を呼び掛けている。

 署によると、男性は3月上旬ごろ、投資に関する情報をスマートフォンで調べていたところ、自称投資家が運営するサイトを見つけた。SNSで連絡を取るようになり、「必ず勝てる株を紹介する」などと説明を受けた。

 さらに、SNSを通じ、別の投資家を名乗る複数人からも投資を勧められた。男性は3月上旬ごろから4月25日までの間、架空の株を購入するため、5回にわたり指定口座に数百万円ずつ振り込んだ。株を売却しようとしたところ、高額な手数料を請求されて被害に気付いた。

 県内では今年、SNS型投資詐欺の被害が3月末までに10件(前年11件)発生。被害総額は約1億4500万円で、既に昨年1年間の約7300万円の約2倍となった。金沢西署も2日、金沢市の70代女性が2700万円の被害に遭ったと発表したばかりで、県警は「投資やもうけ話の勧誘は詐欺を疑ってほしい」とした。

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