「夢の空間」目キラキラ 氷見市芸術文化館、お菓子の美術館 1000人超来場、笑顔の週末

作品を鑑賞する家族連れ=氷見市芸術文化館

  ●会期2番目の多さ

 氷見市芸術文化館で北陸初開催の「お菓子の美術館~渡辺おさむスイーツアートin氷見~」(富山新聞社、北國新聞社主催)は12日、市内外から家族連れや友人同士ら会期中で2番目に多い1千人を超える来場者でにぎわいを見せた。子どもから大人まで本物そっくりのスイーツで華やかに彩られた「夢の空間」に目を輝かせ、会場には笑顔の輪が広がった。

 「すごい、光っていてきれい」。氷見市朝日丘小3年の青山亜蘭さん(8)はバロック様式の「鏡の間」に喜んだ。妹の杏ちゃん(5)はスイーツで世界地図を表現したテーブルを見て「マカロンが一番おいしそう。全部食べられたらいいのに」と漏らした。母の瑞季さん(33)は「氷見に市内外から多くの人が集まる場になっていてうれしい」と歓迎した。

 家族4人で訪れた白山市倉光の会社員下川恭介さん(33)は「子どもがお菓子が好きなので喜んでいる」と会場を何度も行き来してメルヘンの世界を満喫した。

 射水市戸破のカメラマン丸山尋美さん(23)は「かわいくて、すてき」と持参したアイドルキャラクターの縫いぐるみを並べて撮影を楽しんだ。友人の高岡市宝町の教員田中美優さん(23)も「照明もすてき」と笑顔を浮かべた。

 髪飾りのカチューシャを付けた高岡市五位小1年の西岡恋白さん(6)は「色がカラフルできれいやった」、五位中1年の椿紗さん(12)は「おいしそう。食べたくなる」と感想を語った。

 専門学校時代の友人で富山、砺波、魚津、氷見市から訪れた大野里美さん、上野明代さん、小澤雅江さん、藤田世英子さんの4人は「夢のようなキラキラ女子の空間で、すてき。来て良かった」と声を弾ませた。

  ●スイートな歌声響かせ 児童生徒や女声コーラス 

 「お菓子の美術館」が開催中の氷見市芸術文化館で12日、ミニコンサートが開かれ、児童生徒や女声コーラスがお菓子をテーマにした曲を中心に歌声を響かせ、多くの来場者が観覧の前後に聞き入った。

 礒島由佳子さん=氷見市鞍川=の指揮で、女声コーラス「Coccolo」の「やさしさに包まれたなら」を皮切りに、市内の小学1~6年生40人でつくる児童合唱団「翼―Tsubasa」が「アイスクリームの歌」や、リズミカルな振り付けで「ドーナッツ、ど~なっつ?」で元気な歌声を届けた。

 女子中学生5人グループの「Drops」も「おやつの歌」で息の合った振り付けと歌声を披露し、最後に「Coccolo」が東日本大震災をきっかけに生まれた楽曲「ほらね、」で美しい歌声を響かせた。

 ミニコンサートは、お菓子の美術館を盛り上げようと、同館が企画した。

元気な歌声を響かせた児童合唱団「翼―Tsubasa」

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