【バレーボール】パリ五輪切符獲得へ 石川真佑は海外で培った経験値でチームをけん引

石川真佑

結果にこだわる! バレーボール女子日本代表の石川真佑(24=ノバラ)が本紙の単独インタビューに応じ、大一番でのスタートダッシュを誓った。パリ五輪出場枠12のうち、残り5枠を争うネーションズリーグ(NL)は、自身の誕生日である14日に開幕。6大会連続の五輪切符獲得へ、世界最高峰のイタリア1部(セリエA)で培った経験値でチームをけん引する覚悟だ。

海外挑戦1年目の2023―24年シーズンはイタリア1部のフィレンツェでプレー。チームは10位でシーズンを終えるも、石川はリーグ10位の計341得点をマークするなど、海外でのプレーで心身ともに成長を遂げた。

石川 最初は慣れないことも多かったが、メンタルやプレーの部分でトライしていくことも結構できた。今まではストレスを感じることで、ネガティブになってしまったり、マイナスな気持ちになってしまうことが多かったけど、とにかくプラスになると思って過ごしていたところも良かった。その経験がこの先につながると思っていた。

学生時代に日本一を経験し、18歳で代表入り。21年東京五輪にも出場した。一歩ずつ世界への階段を上ってきた中で、主軸としての自覚も芽生えている。

石川 東京五輪にも出場させてもらって、周りの人よりも経験を積んでいるので、自分自身がリードするというか、自分が学んできたことを出していかないといけない。でも周りの選手もいろんな経験をしていると思うので、話し合いながらいいところを出し合ってうまくやっていけたら。自分の持っているものを全て出すのも、もちろんだけど、いろんな人としっかり会話もしていきたい。

兄は男子日本代表で主将を務める石川祐希(ミラノ)だ。常にきょうだいで注目されてきたが、あくまで自分のパフォーマンスに集中している。

石川 もちろん周りからきょうだいというのも言われるけど、あまり意識はしていない。まずは自分自身が結果を出すところを意識しているし、とにかく自分の姿を出せられたらいいなと思っています。

パリ五輪の出場枠は、6月17日終了時点の世界ランキングで決定。NLの予選ラウンドで1つでも多くの勝利を求められる。

石川 今年一番の目標であるパリ五輪の切符を自分たちで、つかまないといけない。初戦からいいスタートを切れるように自分もいい準備をしていきたいし、しっかり結果にこだわりながらやっていきたいです。

日本は初戦(15日=日本時間16日)から世界ランキング1位のトルコと激突するが、引き下がるつもりはない。

☆いしかわ・まゆ 2000年5月14日生まれ。愛知県出身。小学3年時に競技を始める。長野・裾花中、東京・下北沢成徳高でともに全国制覇。19年に東レへ入団し、同年に18歳で日本代表初選出。21年東京五輪にはきょうだい兄弟で出場した。23―24年シーズンはイタリア1部フィレンツェに加入。24―25年シーズンからは強豪ノバラでプレーする。174センチ。

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