目黒蓮と山田涼介の主演ドラマが握るフジとスタート社の関係改善 現場レベルは「方針転換」を期待

目黒蓮(左)と山田涼介

Snow Manの目黒蓮(27)とHey!Say!JUMPの山田涼介(31)がそれぞれ、7月期のフジテレビ系連続ドラマで主演する。フジは旧ジャニーズ事務所の一連の問題を受け、新会社STARTO ENTERTAINMENTとの距離を取っているが、同局の現場レベルではこの2作のヒットにより局上層部が方針転換することを期待している。

目黒は月9「海のはじまり」で、山田は金曜午後9時枠の「ビリオン×スクール(仮)」で主演する。

「海の――」は親子愛をテーマにしたオリジナル作。スマッシュヒットした2022年10月期「silent」で脚本の生方美久氏、プロデューサーの村瀬健氏らが再結集して話題を集めた。「海の――」は12日にクランクインしたことが同作のX(旧ツイッター)で同日夜、報告された。

芸能関係者は「目黒がCMに出演しているビールがバカ売れ、〝通称めめ売れ〟していると評判。『海の――』は『silent』ブームの再来もあり得る」と話す。

山田も女優の橋本環奈が主演した昨年4月期TBS系「王様に捧ぐ薬指」で評価を得ており、「ノッている2人の主演作だけに高視聴率も期待できる」(前出関係者)。

フジは、旧ジャニーズが昨年9月に一連の問題を認めたことを受け、スタート社とは距離を取っており、同社タレントを新たに起用しない方針。目黒と山田の主演抜てきは、フジが方針転換したわけではない。旧ジャニーズの一連の問題が勃発する前に内定していた。

局内関係者は「ドラマは1年以上前から主演が決まっているケースが多く、局の方針が変わったといってもドラマのキャスティングをひっくり返すのは難しい」と話す。

フジ上層部が決めたスタート社タレントの新規起用を控える方針は現在も続いているが、この転換を望む現場スタッフは多い。

前出関係者は「現場スタッフはむしろ、スタート社タレントと一緒に仕事をしたいと思っている。だからこそ、目黒、山田主演2作のヒットへの期待は大きい。被害者補償会社SMILE―UP.の補償も進んでいて、2作の視聴率が高ければ、スポンサーの対応も変わる。そうなれば、局上層部の方針も変わる」と語る。

目黒と山田の主演作はファンだけでなく、フジの現場レベルの期待も背負っている。

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