「凄い面白い試み」JFAの宮本恒靖会長が本田圭佑主催のサッカー大会を評価「一緒になってやれることがある」

日本サッカー協会の宮本恒靖会長が掲げたマニフェストのひとつに「キッズ・女子・シニアを重点3領域として扱う」という項目がある。「キッズ」に着目すると、本田圭佑氏が「育成年代向けに開発された4対4(U10、U12)の新しいサッカー大会」を創設した。

この大会は、4人対4人の10分1本勝負で、20秒のショットクロック(20秒以内にプレーを完結させる)を採用するなど、超攻撃的サッカーが展開される仕組みになっている。交代は自由で、ベンチには監督やコーチが存在せず、交代のタイミング、戦い方はプレーヤーに委ねられる。子どもたちが自ら考え行動する力を身に付け、未来のサッカースター候補を育成する狙いがあるのだ。

「4v4U10」を創設した狙いを本田自身は次のように述べていた。

「小学校4年の世代を自分のサッカースクールで見ていた経験から、彼らの全国大会がないことを知りました。U12の大会でみんな確かに全員プレーできちゃうんですけど、小学生の世代は1学年違うだけで体格の差がだいぶある。事実上、U12は5、6年生の大会。小学校3、4年の子が活躍できるような大会ではないと思って、じゃあ、彼らのために全国大会を作ろう、と。そういうところに至りました」

この「4v4」を宮本会長はどう捉えているのだろう。

「凄い面白い試みです。いろんな地域でエントリーできるので、たくさんの子どもにチャンスがあります。地域のサッカー事業になりますし、それについて彼とも話をする予定です。一緒になってやれることがあると考えています」

宮本会長と本田氏の“タッグ”で何が生まれるのか。期待せざるを得ない。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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