横浜・関内地区 「個人経営」で「予算5千円」の飲食店 横国大院生らマップ作製

(左から)マップ作製に協力したアットヨコハマの磯江さん、横浜国大院生の三浦さん、白岩さん、宮内さん=4月30日、JR関内駅前

 若者の目線で横浜市中区の飲食店の魅力を発信しようと、横浜国立大と同大学院に通う学生ら10人が「関内マップ」を作製した。日本料理店やフレンチなど10店舗に足を運んだ上で紹介文を書いた学生代表の同大大学院生白岩元彦さん(22)は「関内の良さを知るきっかけにしてほしい」と期待を寄せた。マップはみなとみらい線の各駅などで無料配布している。

 同大学院国際社会科学研究院の池島祥文教授のもとで地域経済やモビリティを研究する学生たちが昨年4月から地図作りを開始。ウエインズトヨタ神奈川と神奈川トヨタ自動車が横浜の魅力を伝えるために設立した合弁会社「アットヨコハマ」と関内まちづくり振興会の協力を得て、個人経営で予算5千円程度で楽しめる飲食店を選んだ。

 マップでは学生目線で食事をした感想や雰囲気、一押しの料理を紹介しており、掲載店となった肉ビストロ&ダイニングひなたの内田照美社長(54)は「一人でも楽しめる雰囲気づくりを意識している。地図に取り上げてもらってうれしい」とほほ笑んだ。

 マップは駅で配布しているほか、今月18、19日に開く同大の文化祭「清陵祭2024」でも配る予定。同大大学院生の三浦萌夕さん(23)は「これからも地域に貢献できるようなプロジェクトを展開したい」と意気込んでいる。マップに載せきれなかった情報はインスタグラム「関内ナビ」でも紹介していく。

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