【オークス】コガネノソラ “総帥”が残したスタミナの血脈

 コガネノソラ血統表

 「オークス・G1」(19日、東京)

 登録の段階で賞金400万円の1勝馬が4頭エントリー。血統的には楽しみな面々で、ヴィントシュティレは11年オークス2着馬ピュアブリーゼの子であり、ランスオブクイーンはわれら中年世代のアイドル・チェリーコウマン(92年ウインターS覇者)の孫。出走するならばぜひ応援したいところだ。

 今回はスイートピーSを制して樫の切符を手にしたコガネノソラを取り上げます。血統表を見れば一目瞭然。まさに、ビッグレッドファームの結晶と言える配合で、父系に流れるステイゴールド-ゴールドシップ、そして母父ロージズインメイは“総帥”岡田繁幸氏が残した血脈。このマッチングでは21年オークスをユーバーレーベンが制しており、既に実績があるのは心強い。

 母マイネヒメルは芝の8~9Fで4勝。その母コスモチェーロの名を見てピンとくる方も多いと思うが、同馬は22年香港ヴァーズの覇者で、20年オークスでデアリングタクトの2着に善戦したのウインマリリンの半姉。スタミナに関してはむしろユーバーレーベン以上の可能性を秘めている。

 菊沢師いわく、昨年10月の未勝利戦V後は「体調が上がってこなかった」そうだが、半年の休養が奏功して体幹が強化。じっくりと成長を促したことが、休養を挟んでの3連勝につながった。3連戦&2400メートルを克服できる下地は十分ある。

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