「群馬ですら厳しい声」 自民・渡海政調会長、県議らと意見交換 政治刷新車座対話

あいさつする渡海政調会長

 自民党は13日、派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けて党幹部が各地を回る「政治刷新車座対話」を群馬県前橋市内で開いた。渡海紀三朗政調会長と松本洋平同副会長が来県し、県連所属の県議13人と青年部、女性局の党員と意見交換した。

 冒頭、渡海政調会長は「皆さんの声を率直に聞き、党の改革や政策立案に反映していきたい」とあいさつ。県連の井下泰伸幹事長は「自民党は国民の信頼を得て国を発展させていく責務がある」と述べた。

 対話は非公開で、約2時間行われた。岸田文雄総裁の責任を問う声や派閥解消、4月末の衆院3補選の対応を疑問視する意見が出たほか、温泉文化の国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産登録推進の要望もあったという。

 終了後、渡海政調会長は「(保守地盤が強い)群馬県ですら非常に声が厳しい」と党の置かれている状況を再認識。政治資金規正法改正に関して「政治インフラをつくる作業なので最終的には各党が望んだ考え方の中でまとめていく。公明党との協議を続け、野党とも話していく段階に入った」と述べた。

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