回転窓/気になる店舗探訪

一度は訪れたいお店がだれしもあろう。東京・原宿に昨夏開店したギターの老舗ブランド「フェンダー(Fender)」の世界初旗艦店に先日伺い、歴史的な名器から最新のモデルを見て回った▼地下1階から地上3階の4フロアでエレキギター・ベースやアコースティックギター、ウクレレ、アンプ、アクセサリーなどを展示販売。試奏スペースに小型のギターアンプとイヤホンが用意され、気になる楽器の音色を自由に堪能できる▼ギター1本の値段が100万円を超えるカスタムショップ専用フロアも。店員の方に話を聞くと、為替の影響はあるものの、年代物のビンテージを模した新品の価格帯もかなり上がっているという▼憧れのアーティストが使っていた古い年代のモデルを、自分も手に入れたいと思うのはファン心理からすると当然。新品でも使い込んだ楽器の風合いや傷などを再現したエイジング塗装のモデルが人気のようだ▼コロナ禍の「巣ごもり需要」を受け、低迷していた楽器業界にも活気が戻ってきた。近いうちにまた来店し、希少なギターやベースを試奏させてもらいながら、音楽談議に花を咲かせたい。

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