【広島】〝風通しよくなった〟2年目の新井政権 藤井ヘッドが語る「昨季との違い」

広島・新井監督(左)と藤井ヘッド

3位・広島は13日現在、14勝14敗4分けの勝率5割で首位・阪神とは2ゲーム差に付けている。新井貴浩監督にとって17勝15敗2分けだった就任1年目の同時期よりも成績はやや下回るものの、内実は格段に充実しているという。

理由は4月上旬に一軍に昇格して以降、3本塁打をマークした宇草をはじめ、今月昇格して前カードの阪神戦で今季1号を放った中村健、昇格後の3試合で打率4割5分5厘と好調の末包など「昇格組」が軒並み活躍している点だ。

藤井彰人ヘッドコーチは「(二軍首脳陣から)『こちらの選手の目の色が違う』という話は聞いています」と明かす。新井監督も「まずは二軍首脳陣の推薦をもらってから」と〝条件〟をハッキリさせており、ファーム首脳陣から推薦された選手が一軍で活躍の場を与えられ、結果も残していることで一、二軍が風通し良く機能しているという。

昨季との違いについて、藤井ヘッドは「去年は夏場以降ケガ人が多く、コンディション的な部分も含め、使える選手が限られていた。みんなのレベルが上がり、今年は選べるかなとは思います」。起用の選択肢が着実に増えていることを実感している。

一方でレイノルズ、シャイナーの両外国人や堂林、上本らのベテラン組、田村などの故障や不調で二軍調整中の開幕一軍メンバーが復調して再昇格となれば…。新井監督がいつも口にする「チーム一丸」で勝つ体制づくりは組織的にも〝醸成〟が進んでいるようだ。

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