パ・リーグ球団別週間MVP、ロッテ・ソトが1位 ソフトバンク三森、楽天・村林、西武・金子が絶好調

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ソトが打率.364、3本塁打、8打点の活躍

5月も中旬となり、パ・リーグでは首位のソフトバンクが2位に4.5ゲーム差をつけ、独走態勢に入りつつある。ロッテに3連勝した日本ハムが貯金5で2位。3位・ロッテ以下4チームは借金を背負っての戦いが続いている。

SPAIAでは5月3日から5月12日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグトップのwRAA5.2をマークしたのはロッテのネフタリ・ソト。12日の日本ハム戦で移籍後初となる猛打賞を記録するなど、期間中に出場した全6試合でヒットを放ち、22打数8安打の打率.364、3本塁打、8打点と打棒が爆発した。

DeNAに所属した昨季は109試合に出場するも、打率.234、来日後最少の14本塁打にとどまるなど不本意なシーズンを送った7年目助っ人。新天地ではここまでチーム最多の23試合で4番に起用されるなど、主砲として打線をけん引している。

三森大貴が今季1号&猛打賞、森友哉は打率.333と上昇ムード

首位を快走するソフトバンクでは、三森大貴がwRAA3.8でチームトップだった。期間中7試合のうち6試合でヒットを放ち、23打数10安打の打率.435をマーク。6日の日本ハム戦では今季1号を含む3安打猛打賞でチームの大勝に貢献。二塁のレギュラー奪取へ、バットで猛アピールしている。

楽天・村林一輝も5月に入って調子を上げている。3日のロッテ戦で4安打を放つなど期間内の8試合中3試合で猛打賞を記録し、35打数13安打で打率.371をマーク。wRAAも2.3でチームトップだった。今季は主に2番で起用されている守備職人が、打撃でも覚醒の兆しを見せている。

オリックスでは森友哉がチームトップのwRAA2.3をマーク。開幕から打率1割台と極度の打撃不振に陥っていた昨季のベストナイン捕手は、6試合中5試合でヒットを放ち、18打数6安打の打率.333と復調傾向。ここから4番として打線を引っ張り、チームを上昇気流に乗せたい。

金子侑司が2週連続チームトップ、野村佑希が復帰即猛打賞

最下位の西武では金子侑司がwRAA2.1で2週連続チームトップ。期間中8試合のうち7試合で安打を記録するなど、29打数10安打の打率.345、出塁率.441とリードオフマンとして躍動。それに呼応するように打線も週末の楽天戦全3試合で2ケタ安打を記録した。34歳のベテラン韋駄天が打線をけん引している。

日本ハムはwRAA1.6で野村佑希がチームトップだった。不振のため4月12日に二軍落ちしていたが、6日に再昇格すると、その日のソフトバンク戦で3安打猛打賞。期間中6試合で19打数7安打の打率.368、OPS.903をマークした。首位追撃へ頼もしい主砲が帰ってきた。

団子状態のセ・リーグとは異なり、パ・リーグは首位から最下位まで徐々にゲーム差が開きつつある。下位チームは週間MVPに輝いた選手たちが打線を活気づけ、巻き返しへの起爆剤となる活躍が期待される。



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