品川駅街区地区開発(東京都港区)26年3月着工へ/JR東日本、京浜急行電鉄

◇設計は日建設計ら
JR東日本と京浜急行電鉄は、東京都港区で計画している「(仮称)品川駅街区地区」の施設概要をまとめた。品川駅の西側にある南北に細長い敷地を北、南-a、南-bの3街区に分け、北、南-a両街区で2026年3月の着工を予定。施設は両街区を合わせて総延べ36・6万平方メートルの規模になる。設計は北街区をJR東日本、南街区は日建設計が手掛けた。北街区で31年3月、南-a街区で37年3月の竣工を目指す。
計画地は高輪3、港南2の各一部(区域面積約3・3ヘクタール)。区域を北(敷地面積約1万4700平方メートル)、南-a(約1万7300平方メートル)、南-b(約1500平方メートル)に分割する。
北街区の施設はS一部SRC造地下3階地上28階建て延べ16万5000平方メートルの規模で計画。南-a街区の施設はS一部SRC造地下2階地上28階建て延べ20万1000平方メートルの規模とする。いずれも高さは150メートルで、基礎工法は直接基礎(一部杭基礎)を採用する。
用途は北街区が事務所、店舗、駅施設、駐車場など。南-a街区には事務所と店舗、宿泊施設、集会場、駅施設、駐車場などを入れる。
南-b街区の施設は地下1階地上9階建て延べ8300平方メートルの規模で計画。30年度の着工、32年度の竣工を予定している。
計画は品川駅西口の全面的な再整備となる。連続立体交差(連立)事業で整備される京急品川駅の駅施設を建物内に配置。東西・南北方向の歩行者ネットワークを確保するなど都市基盤整備に取り組むほか、建物には多国籍の人々の交流や協働を促す「ビジネス協働支援施設」や「情報発信施設」を配置する。

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