来年から父が「町内会長」を任されるそうです…。大変そうですが「報酬」はあるのでしょうか?

町内会・自治会とは? 会長は誰がなってる?

快適で住みやすい町づくりをするためには、行政による取り組みだけでなく、地域の取り組みも重要です。町内会や自治会は、地域住民により自主的に結成された地縁による団体で、さまざまな課題に地域ぐるみで取り組んだり、災害時には円滑な安否確認や初期活動を行ったりする目的があります。

各町内会・自治会によって組織運営や活動内容は異なりますが、例えば岩国市の自治会アンケートによると、会長の年齢は70歳代が最も多く、全体の8割以上は60歳以上です。在任期間については、6割以上が3年以内に交代している一方、6年以上在任している人も約3割います。

箕面市の自治会アンケートでも、会長の年齢で最も多かったのは70歳代の27%で、60歳以上は55%です。性別については、男性が71%、女性が29%でした。これらのアンケート調査から、町内会・自治会の会長は、60歳以上の男性が多いことが分かります。

会長の仕事は大変? 報酬はもらえる?

岩国市の自治会アンケートでは、自治会関係の活動に従事する1ヶ月あたりの日数は「5日以下」が最も多く、約9割の自治会長は10日以下でした。

しかし自治会によっては、「11~15日」「16~20日」「21日以上」と回答した会長もいたことから、地域によっては仕事が大変であることも考えられます。

会長への報酬や手当については、自治会によって「あり」の場合と「なし」の場合があります。岩国市の場合は、約6割の自治会が会長へ報酬を払っていて、約4割は無報酬です。

箕面市では、会長など役員への手当を渡している自治体は31、渡していない自治体は206で、無報酬の場合が多いことが分かります。渡している自治体の場合、会長手当の平均は2万6646円で、最も回答数の多い金額は3万円でした。

仮に会長手当が3万円だとして、1ヶ月に3日間仕事をした場合、日給は1万円です。

しかし従事する日数が10日になると、1日あたりの報酬は3000円となり、物足りないと感じるかもしれません。1日あたりの仕事の時間にもよるため一概にはいえませんが、仕事量と報酬が割に合っていて、納得できるものであるかを確認しておくことは大切です。

またこれらのアンケート調査から、町内会・自治会の会長は、無報酬の場合も多いことが分かります。

会長の報酬の有無や金額は地域によって異なる! 就任前に確認しておこう

町内会・自治会の会長になった場合、報酬の有無や金額は地域によって異なることが分かりました。地域によって仕事内容や活動に従事する日数も異なります。会長のなり手が不足している地域もあることから、町内会の会長を任されそうなお父さまは期待されていると考えられます。

ただし仕事や責任が負担になる可能性もありますから、活動内容や報酬の有無などについても確認して、納得したうえで受け入れるとよいでしょう。

出典

岩国市公式ウェブサイト
箕面市ホームページ

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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