保育園から出た男児の溺死、両親が8800万円求め広島市を提訴

広島地裁

 広島市西区の市立保育園で2022年4月に保育中の男児=当時(5)=が行方不明となり、近くの太田川放水路で溺死したのは、施設の安全点検や保育体制に問題があったとして、男児の両親が市に約8800万円の損害賠償を求める訴訟を広島地裁に起こしたことが13日、分かった。提訴は4月12日付。

 訴状などによると、男児は22年4月16日午前11時半ごろ、園内で行方が分からなくなった。約3時間後、太田川放水路の砂地で横たわっている状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。

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