国連車両に攻撃、職員1人死亡 地上作戦のガザ南部ラファ

「UN」と書かれた車両=13日、ガザ(ゲッティ=共同)

 【エルサレム、ニューヨーク共同】パレスチナ自治区ガザで続くイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘で、国連は13日、ガザ最南部ラファで職員が車で移動中に攻撃を受けて1人が死亡、1人が負傷したと発表した。死者の国籍など身元の詳細は明らかにしていないが、パレスチナ人の現地職員ではないという。現地スタッフ以外の国連職員の死亡は昨年10月の戦闘開始後初めて。誰が攻撃したかは明らかになっていない。

 グテレス事務総長は調査を要求、戦闘休止と人質解放を改めて求めた。ラファではイスラエル軍が限定的地上作戦を展開中で、民間人被害の拡大に懸念が強まっている。

 国連によると、死傷した2人は現地で活動する国連職員の安全確保を担当する安全保安局に所属。「UN」と書かれた車両で、病院の状況確認のため移動中だった。ヨルダン外務省は負傷したのは自国民とし、イスラエルを非難した。

 イスラエルのネタニヤフ首相は13日の式典で戦闘継続を強調。ハマス幹部は「ネタニヤフは幻想の中に生きており、目標を達成できない」との声明を出した。

パレスチナ自治区ガザ最南部ラファから逃れる住民ら=13日(ロイター=共同)

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