新垣結衣「35歳のイメチェン」が示唆する大飛躍の予感 "オン眉ぱっつん前髪"にSNS絶賛

新垣結衣(C)日刊ゲンダイ

5月9日、都内で映画『違国日記』(瀬田なつき監督、6月7日公開)の完成披露上映会が行われ、主演の新垣結衣(35)が登場した。眉毛の上で、切り揃えたぱっつん前髪姿の新垣の姿にSNSでは、《なんでオン眉? それでもかわいい》《いくらなんでも、パッツン前髪は…でも、ガッキーだから許せる》などといった書き込みが多く見られた。"35歳でのオン眉ぱっつん前髪"にファンの間に一瞬動揺が広がったようにも見えたが、「新垣なので似合っている」「ガッキーだから許せる」といった反応が大半だった。

「新垣の髪型によるイメチェンはこれが初めてではありません。2006年にグリコ『ポッキー』シリーズのCMで人気を博した当初は、長髪ストレートで、額を隠していました。その後、映画やドラマで活躍するようになると長髪ロングで額を見せるスタイルが定着。09年から出演したソニー『ウォークマン』のCMでは、前髪を目のギリギリのところでぱっつん切り揃えた髪型になりました」(テレビ誌記者)

■2011年にロングヘアをばっさり25センチカット

その中でも、新垣が大きな変化を見せたのが2011年。『らんま1/2』(日本テレビ系)の役作りのため、それまでトレードマークだった自慢の髪を25センチもバッサリ切り落とし、中学生以来となるショートスタイルにイメチェンした。

「今でこそ、このスタイルも新垣の定番となったが、当時は、驚きを持って報じられました。その後、フジテレビ系『リーガルハイ』の新米弁護士役で人気を不動のものとし、ガッキーの明るくて健康的なイメージが出来上がりました。しかし、彼女は、実はイメージが固定することに安住せず、髪型に限らず、これまでいろんな場面でイメチェンにチャレンジしています」(芸能ライター・弘世一紀氏)

2016年の『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)で、「ガッキー=みくり」というイメージが定着したが、18年に主演した『獣になれない私たち』(日本テレビ系)で、将来に不安を抱くOLを演じた。

「ドラマ自体の評価は低くありませんでしたが、新垣演じた主人公の性格がそれほど明るくなく、展開の重い内容に従来からの新垣ファンはついていくのに必死でした。しかし、新垣自身は『獣になれない』をきっかけに、アイドル女優的な扱いから実力派俳優に転身を図る足掛かりを作りました」(前出・弘世一紀氏)

その後、『親バカ青春白書』(日本テレビ系)やNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で新垣は母親役を演じ、どちらの作品にも「死」が絡んでいる。昨年公開の映画『正欲』では、ある性的指向を抱える女性を熱演。そして、今回の『違国日記』では、嫌いだった姉の娘と同居することになった小説家という、難しい役に挑んでいる。

「オン眉ぱっつんスタイルが何かしらのメッセージだとは思いませんが、新垣が大きなイメチェンをすると、ちょっとした賛否が巻き起こりますが、その結果、彼女は俳優として大きな飛躍を遂げています。気が付けば間もなく36歳ですし、いつまでも『ガッキー』と呼ばれるのもどうかという部分が本人の中にあるのは確かでしょう。『みくり』を演じることは恐らく2度とないでしょうし…」(芸能プロ関係者)

これから新垣はどんな飛躍を遂げるのか、今後も注目だ。

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