テント舞い上げ…「つむじ風」か 運動会で突風相次ぐ「気温が高く、晴れた日」は注意

春に運動会が行われるところも多い福島県。福島市の小学校では11日、「つむじ風」とみられる突風が相次いで発生しました。気温が高く、晴れた日に発生しやすいということで気象台が注意を呼びかけています。

こちらは、11日に福島市の野田小学校で撮影された映像です。グラウンド上に渦を巻いた突風が発生しています。

そこに、手つなぎ競争をする子どもたちの姿が…。

教師が安全な場所に誘導しました。

別の小学校ではテントが…

そして、2キロ離れた別の小学校では、児童が集まる校庭で突風が発生。土埃を上げながら移動していきます。

そして、突風は青いテントを舞い上げました。幸い、近くの人がテントの支柱を支えたため、吹き飛ばされることはありませんでした。

吉井田小・佐藤浩昭校長「そのテントの下に子どもたちがいない時間だったので、事故がなくて何よりだったと思います。」

いずれの小学校も、けが人はいませんでした。

前兆なく急に発生「つむじ風」か 対策は?

これらの突風について気象台は、「つむじ風とみられる」と指摘しています。

つむじ風は、地面が温められて上昇した空気が風によって回転することで短い時間、渦を巻く状態の風です。積乱雲によって発生する竜巻と比べると、小規模なものです。

どんなときに発生するのかというと、「気温が高く、晴れた日に発生しやすい」ということです。

突風が発生した11日の福島市の最高気温は、真夏日に迫る29.1℃で快晴でした。つむじ風は、地面が温められると発生しやすいため、気温の低い冬は、起きにくいといわれています。さらに、つむじ風は、前兆なく急に発生します。私たちが気付かないところでも頻繁に起きているそうです。

つむじ風が起きた時の対処法が、まずは、運動会などでテントを張る際は、吹き飛ばされないために支柱をしっかり固定することが大切です。

ただ、つむじ風の威力は環境によって変わってくるので、もしテントが持ち上げられた場合は無理に押さえつけようとしない、離れることが鉄則です。

このあとも運動会が開催されるところが多いと思いますから、突風への対策も必要になってきます。

© 株式会社テレビユー福島